木村石鹸

みせるばやお がきっかけになったコラボレーションの話

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もっとコラボレーションを生み出していきたい

木村石鹸本社がある八尾に、友安製作所というインテリア関連の商品、サービスを提供しているとてもユニークな会社があります。

みせるばやお がきっかけになったコラボレーション

最近、友安製作所さんと一緒にこんな商品をつくったのです。

みせるばやお がきっかけになったコラボレーション

これは、アロマスプレーを自宅でつくれるキットです。

「LOMA ルームフレグランスアロマミスト」作り方ムービー

実は、この商品つくってることを僕は、ほぼ完成状態まで知りませんでした。

商品の企画やデザイン、プロデュース類は友安製作所さんが手掛けられ、木村石鹸では、主に商品の中身や容器関係、仕様に絡む構成的なところをさせて頂いたのですが、そこの担当は、なんと昨年4月に入社した新卒「しのちゃん」でした。

2019年新卒者内定式

しのちゃんが頻繁に友安製作所さんに通ってるなぁということは知ってたのですが、まさか商品開発やってるとは思ってもみなくて、実際、ほぼ最終形の試作品を見たときは、けっこう驚いたものでした。

この商品、実は、うちの社内では、相当にややこしい商品です。何がややこしいかというと、容器類です。

使用されてる容器の種類が多いのと、それぞれの容器メーカーが違い、仕入のロットやら発注からのリードタイムから全部違うので、それらを調整して、1つの商品にまとめていくというのは、かなり大変なのです。

そこに当然一つ一つラベルもあるし、外の包装やらもあって、社内の別の担当によると、「あれはむちゃくちゃ大変な仕事ですよ」ということでした。

友安製作所さんの方にも、かなり色々ご迷惑をおかけしてり、譲歩していただいたりもしながら、なんとかかんとかしのちゃんの初関与商品が出来上がりました。

商品は、友安製作所本社や、友安製作所さんが運営されてる友安カフェ阿部野、東京の友安カフェ浅草橋 、オンラインショップで販売させて頂いてます。

 

この商品(LOMA)ができたいきさつとか~

このコラボのきっかけは、八尾の有志と、八尾市とで手掛ける「みせるばやお」という子供向けの体験施設の運営で、友安製作所代表の友安社長と共に、運営理事メンバーをさせてもらうことになったことでした。

「みせるばやお」は、土日祝日は主に子供向けの体験ワークショップなどを開催してます。それらワークショップは、ほぼ八尾の企業がほぼボランティアで、自ら作り出して提供してます。

多分、日本全国見ても、行政と地域の企業がこういう形で協力して、子供のための施設を運営しているという事例は稀なんじゃないでしょうか。

みせるばやお がきっかけになったコラボレーション

みせるばやおでのワークショップの様子

 

みせるばやお がきっかけになったコラボレーション

みせるばやおでのワークショップの様子

「みせるばやお」では、そういった地域の子供たちにモノづくりの楽しさや、八尾の凄さを伝えていくと共に、そういう活動を通じて、八尾に異業種同士の交流が深まり、そこから自然発生的にさまざまなコラボレーションが生まれ、それが産業や地域の発展に繋がっていく、ということを目標にしていて、具体的には3年間で88個のコラボプロジェクトを生み出そうとしてます。

今回の友安さんとのコラボは、生活者向けの商品としては、みせるばやお88プロジェクトの記念すべき「初」コラボ商品となったわけです。

 

今回、すごく重要だなと思ったのは、88プロジェクトがあるから、無理やり商品をつくったということでもなくて、「みせるばやお」という場所を通じて、お互いの社長同士の交流が深まりつつも、お互いの社員が、言い方は悪いですが、ほとんど「勝手に」「自発的に」商品を作っていった、ということだと思ってます。

「コラボ目的」ではなく、共に地元地域をもっと良くしようとやってる自発的活動の中から、地元企業の社員同士がお互いをよく知ることができ、そして共感が生まれ、そこから自然に何か新しいものを作っていく、共同で開発していく。これはコラボレーションのカタチとしては最高なんじゃないかと思ってます。

「コラボレーション」と言いながら、実質的には、どちらかがどちらかに甘えたいだけ、みたいなケースは多々あります。自前で商品開発する初期コストはかけられないから、コラボレーションで、儲かったら折半しましょう、みたいな相談が来ることは時々ありますが、それって、単に、あなたたちが一方的にリスクヘッジしたいだけじゃないの、と思ったり。

もちろん、そういうものでも、僕らにはない販路を持ってるとか、お客さんとの関係があるとか、僕らにないものとの組み合わせが出来るなら、「あり」な場合もありますが、どちらかがどらかに頼る関係というのは、コラボとしてはあまりうまくはいかなと思ってます。

 

もっとコラボレーションを進めていこう。

さて、木村石鹸では、もっとコラボレーション商品を増やしていこうと思ってます。

僕たちは、4年前から、自社ブランドを立ち上げ、自分達のオリジナル商品を、自分達で販路をつくって売っていくという活動を本格的に始めました。

みせるばやお がきっかけになったコラボレーション

天然素材の優しさを生かしたハウスケア&ボディケアブランド 「SOMALI」

 

みせるばやお がきっかけになったコラボレーション

木村石鹸の標準的な商品を集めた「C SERIES」

いくつかのブランドやシリーズを立ち上げてきましたが、今後は、もっと色んな会社、ブランドさんと組んだコラボレーション商品やサービスを手掛けていきたいなぁと思ってます。

Win-Winみたいな言い方は紋切型すぎますが、でも、一緒にやることでお客さんに提供できる価値がより素晴らしいものになるコラボレーションはまだまだあるだろうと思ってます。

僕らが気付いてない領域や業界に、僕らがの技術やノウハウが活かせる領域もあるでしょうし、また僕らが得意としてる市場や課題に、まったく異業種の技術や知見が活きる場合も少なくはないはずです。

 

ただ、こういったコラボレーションが生み出されるには、どちらかがどちらかのことを「知る」こと、さらに言えば、より深く何ができて何ができないか、どういうことならチャレンジできるのかを「識る」ことが重要なのではないかと思ってます。

お互いをよく知るためには、異業種交流会などでちょっと名刺交換したぐらいでは、なかなか難しいと思うのです。何かしらの継続的なコミュニケーションを通じて信頼関係が築かれていくことが必要かなと思ってます。

そういう場として、今回きっかけを貰えた「みせるばやお」なんかは、すごく良い場だと思います。こういう活動や取り組みの場がもっと活発化していくことで、様々な価値あるコラボレーションが誕生してくるのではないかなと思ってます。

新しいもの好き。ちょっと変わったものを生み出していきたいです。

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