C SERIES
「銭湯」で生まれた、木村石鹸の代表作
あわあわ便り 2023年2月号
年明けからもう一か月以上経ってるんですね。
今年から始めたことがあります。銭湯通いです。
このメルマガが配信される時にどうなってるかは正直分からないですが、年明けから家のお風呂に入ったのは、今(1月末)時点で数回です。
ほぼ毎日、銭湯、スーパー銭湯に通っています。
銭湯ってね、やっぱり気持ちいいんですよね。
一日を銭湯で締めると、幸福感が高まる気がするんですね。
嫌なことがあったり、色々問題が起きても、広い湯舟に浸かってぼーっとしてると、まぁいいかって思えてきて、明日から頑張ろう、そんな気になります。
とはいっても、別に「今年の目標」とか「抱負」みたいに、新年を機に意気込んで始めたわけではなく、なんとなく通い始めたら、家の風呂に入るのが億劫になって、自然と足が向くようになったというだけです。
なので、年間通して何百回銭湯に行くとか、家風呂の割合を何%以下にするとか、そういう目標はありません。今のところ「出来ることなら」家の風呂より銭湯が良いなぁ。それくらいのレベルです。
僕は今、奈良に住んでます。奈良の銭湯は入浴料が440円。毎日使うとなると、家風呂のほうが安いかもしれません。ただ、僕は一人暮らしです。自分一人のために毎日お湯を沸かす、というのもどうかなとは思ってました。
440円で広いお風呂が愉しめる。しかも僕がよく通う2つの銭湯にはどちらも水風呂があります。家では温冷交代浴はなかなか難しいので、これは銭湯の醍醐味の一つです。そんなこんなを含めると440円はかなり安いなと思うんですね。
いやぁ、ほんとにこの価格でサービスを提供して下さっている銭湯事業者の皆さまには感謝しかありません。
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さて、銭湯と言えば、木村石鹸のお風呂用の洗剤は、元々は銭湯掃除用に開発されたものというのはご存じでしょうか。
現会長(僕の親父)が、昭和30年代ですかね。営業終了後の銭湯に通い、銭湯掃除を手伝わせてもらいながら実験させてもらい、開発したのが浴場用タイル洗剤「エアーポール」です。
今となっては、エアーポール自体は、木村石鹸の全ビジネスの中では売上の比率もかなり小さいものにはなっていますが、親父曰く、一時期は銭湯用洗剤としては日本で一番売れていたそうです。(自称ですので...)
当時、銭湯掃除はきつい酸性の洗剤で洗浄するのが普通で、作業者にも負担が大きく、またタイルや目地も傷めてしまっていました。これをもっと安全で、もっと簡単に使え、しかも汚れがよく落ちる洗剤が作れないかと、実際の銭湯で毎夜試作品を試す、ということを続けたそうです。
このエアーポールは家庭用に改良されて、Cシリーズの「風呂床の洗浄剤」になっています。
同じCシリーズの「お風呂まるごと洗浄剤」も、元々は銭湯用の浴槽内用の洗剤、風呂桶用のつけ置き洗剤をベースに家庭用に改良したものです。
この年末の大掃除で使っていただいた方も沢山いらっしゃったのではないかと思います。
この2アイテムは、社内でもファンが多く、大人気です。
僕自身もこの2アイテムには絶大な信頼を置いていて、定期的に使っています。
ただ、銭湯に通いだして気づいたんですが、家風呂って使ってないと全然汚れないですね。
特に冬場ということもあるのかもしれないですが、今のところ僕の家のお風呂は、年末大掃除でピカピカにしてから何もしてませんが、ほぼそのまま。かなりキレイです。
どちらの商品も、元を辿るととても古い歴史がある商品です。
かれこれ50年以上前に生み出された商品が、多少中身は変わりつつも、形を変えて今もこうして現役商品として多くの人に使って頂いてます。これは凄いことだなと改めて思います。
今の僕らも、これから先何十年と愛され、使われ続けるような商品を生み出し続けたい。そんなことを考えてます。