
くらしの豆知識
液性の話(酸性・中性・アルカリ性とは?) その1
洗剤や洗浄剤の商品パッケージの裏に液性という項目があります。この商品は酸性ですよとか弱アルカリ性ですよとかを表記しているんですが、いまいちどんな性質があるのかとかよく分かりませんよね?
洗剤や洗浄剤の商品パッケージの裏に液性という項目があります。この商品は酸性ですよとか弱アルカリ性ですよとかを表記しているんですが、いまいちどんな性質があるのかとかよく分かりませんよね?
ここではそんな液性について触れてみたいと思います。
液性という言葉はあまり聞きなれないと思いますが、簡単に言うと物質を水に溶かした液体の性質のことです。
皆さんは液体を舐めて酸っぱいと感じたり苦いと感じたり、液体が体に触れてピリピリしたりヌルヌルした経験はありませんか?
もちろん得体の知れないものは舐めてはいけませんし触ってもいけませんしニオイを嗅ぐのもやめておいた方が良いですが、水の中に溶けている成分によって性質は変わります。
液性を表す言葉として酸性・中性・アルカリ性があります。酸性には舐めると酸っぱい性質があり、アルカリ性には苦味を感じる性質があります。
その他にもどんな特徴があるのかそれぞれの液性で代表的なものを化学式で書いて比較してみます。
○酸性を示すもの
塩酸 HCl 硫酸 H2SO4 硝酸 HNO3 「~酸」という名前の物質が多く、化学式の記号にHが含まれている。この他にも酸性を示すものにクエン酸や酢酸(酢)などがある。
○中性を示すもの
精製水 H2O 食塩 NaCl 硫酸カルシウム CaSO4 他にも中性を示すものに砂糖などがある。
○アルカリ性を示すもの
水酸化ナトリウム NaOH 水酸化カリウム KOH 水酸化カルシウム Ca(OH)2 「水酸化~」という物質が多く、化学式の記号にOHが含まれている。この他にもアルカリ性を示すものとしてアンモニアや重曹などがある。
ご覧のように、酸性またはアルカリ性には共通した記号が使用されています。この2種類のうちどちらかが溶液中に形を変えた状態で多く存在することによって液性が生じます。
この2種類の正体については次回に触れたいと思います。