インタビュー
【退職間際社員インタビュー】木村石鹸の革命児:しのちゃんさん
「木村石鹸って、どんな人がいるんだろう?」 この社員インタビューは、木村石鹸がどんな会社なのかを知ってもらいたいという想いで始まりました。 木村石鹸を木村石鹸たらしめるスタッフたちが、今何を考えているのかなどを不定期で発信していきます。
今回は、木村石鹸では組織に関すること全般を担う組織活性化チームで活躍し、秋からキャリアアドバイザーとして新たな道に歩まれるしのちゃんさんにお話をお伺いしました!
聞き手・ライティング:木村石鹸スタッフ にしうら
プロフィール しのちゃん 2018年入社。 入社してから営業・EC運営・広報業務などを経て、組織活性化チームで採用活動・職場環境の整理・社内制度設計などを担当しながら、商品企画・開発も兼任で担当。 木村石鹸を退職し、今年の秋ごろから新たなステージに羽ばたく。 好きな色は水色。からあげが大好き。 |
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今回は「社員インタビュー」3回目、まさかのイレギュラーで「退職間際社員インタビュー」なのですが、秋から新たなステージで挑戦されるということで、これまでのことやこれからのことについてお話しをお伺いしたいと思います。
まずは、今回の取材で呼んでほしい名前をお聞きしたいです!
名無し
会社の人からは「しのちゃん」って呼ばれることが多いかな〜。
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しのちゃんさんは木村石鹸で数十年ぶりの新卒社員として入社されたと聞いているのですが、入社されてから何年目になるんですか?
しのちゃん
私は20年ぶりの新卒らしい。入社してから、丸6年がたって、今は7年目になるね。
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しのちゃんさんは、何で木村石鹸に入社しようと思ったんですか?
しのちゃん
良い意味で新入社員扱いしないから、自分がチャンスをつかめば挑戦させてくれる環境だったからかな。
もちろん、そこだけじゃなくて社長からは「できること・しなければいけないことをまずは増やしていって、その先にやりたいことが見えてくるから、まずはその二つを増やしたらいいんじゃないかな」っていう言葉をもらって、当時私は「これがやりたいんです!」っていうのがなかったから、木村石鹸を選んだ。
採用の仕事をしていると、「ここは譲れない」みたいなものを持っている人は多いなと思っていて、それは職種だったり、業種だったり、福利厚生だったり、待遇面だったり、人によって色々だけど、私はそういう軸がひとつもなくて迷走してた(笑)
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実際木村石鹸に入られてからは「とにかく色んな仕事をして下さっていた」という印象なのですが、今までどんな部署でどんなことをされてきたのか聞いてもいいですか?
しのちゃん
最初に所属した部署は家庭用品の営業・マーケティング部で、自社ブランド事業の営業を担当した。
あとは営業以外にも、同じ部署内のマーケティングチームの仕事として、ECの運営業務、イベント・ワークショップの運営とか、社長の講演会の窓口とかを幅広くやってたかな。
最初の頃の仕事の割合は、営業チームが3割くらいでマーケティングチームが7割くらい。
3年目の春からは、ECを担ってくれるスタッフが入ってくれたから営業に専念するかたちになって、そこからは自社ブランド商品だけじゃなくてOEM※事業の営業も担当したね。
※OEM:相手先企業の商標(ブランド)をつけて販売される完成品や半成品の受注生産のこと。木村石鹸の場合、中身の処方のみ承る場合やパッケージなどまで併走する場合もある。
その頃から、兼任で新入社員の研修とか内定式の準備なんかの、人事っぽい仕事もやり始めたかな。
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本当に幅広く、人事的な役割までされていたんですね。
会社の組織のことを仕事にしていく役割を意識しだしたのはいつ頃ですか?
しのちゃん
組織活性化チームができたのは2022年の6月頃だけど、きっかけで言うと社長に「新卒採用に携わりたい」って手を挙げたこと。
その時に社長と話を進めていくと、採用だけではない「会社の制度」であったりとか「会社の環境を良くしていく」みたいなこともやってみたいなって話になっていったのよね。
ちょうどそのときはまちゃんさんも開発チームを離れて組織のことを考えていく専門の部隊になっていきたいっていう状況で、社長からも「一緒にやってみたら」となって、組織活性化チームが立ち上がった。
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実際やってみてどうですか?
しのちゃん
もっとできることもあったなあっていうのが正直なところかな。
組織活性化チームの前に2022年1月頃に社内で商品企画チームが発足して、私はその頃から商品づくりの業務を担当していた中で、2022年6月から組織活性化チームを兼任で担当するようになって、組織活性化チームの中でやっていきたいことがあまり具体的に進められなかった。
ただ、その中でも、障がい者の方の雇用に力を入れていこうと、定期的にセミナーに行って学びながら、ようやく会社で実習する段階まで進んだので、今後うまくいけば入社してくれるところまでいけるかな。
障がい者の方が来てくれることで、より会社の環境を良くしていこうという流れが社内で出てくると思う
ので、そういう活動に少しでも携われたのは良かったかなと思う。
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ありがとうございます。
色々な部署を経験されたと思うんですけど、これは無茶ぶりだろう、ひどいぜと思った仕事は何かありますか?(笑)
しのちゃん
大変なのものは全部(笑)
一番は、問い合わせメールを共有管理するシステムの導入かな。
私は当時システム系の仕事の経験がなかったけど、窓口を担当させてもらって。
実装してくれたのは先輩社員の方で、私は実際は先方とのやり取りしかできなくて、力不足を感じたね。
システム系の仕事に限らず、新しく何かを導入する仕事とか、名刺をリニューアルした仕事とかもそうやけど、当時は私に振ってもらうことが多くて。
それも、私の経験のために言ってくれてたと思うから、振られたら最初は「うわっ、きた」と思っても、「経験させてあげようと考えてくれてるんだ」と思って、まずは前に進めようとはするけど、経験したことがないものだったり、知識が足りない部分もあったりして、一人ではできないので先輩に頼りながら色々取り組んだね。
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めちゃくちゃストイックですよね・・・!
しのちゃん
脳筋なところはあったかもね(笑)
でも、それを求めて入ってきてるから。
しなければいけないこと、できることを増やすっていうのを思って入ってきてるから「できません」とは言えないよね。
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商品企画チームの仕事では、何か印象に残っていることはありますか?
しのちゃん
商品企画チームは、本業と兼任で企画を担ってくれてたメンバーが定期的に集まってざっくばらんに話しやアイデアだしとかをしてたんだけど、その時は商品企画って面白いなと思った。
ヘアミルクなんかは、みんなでやるかけあいがあったから生まれた商品で。
もともと、12/JU-NIの開発者の多胡さんが、シャンプーとコンディショナー以外の髪の補修アイテムとして、ヘアオイルを出そうと開発してくれていたけれども、最終的には製造上の条件が厳しくて社内では作れないってなっていた時に、とみーさんがたまたまヘアミルクを作りかけてくれていて。
最初は補修アイテムとしてヘアオイルがいいんじゃないか?って話をしていたんだけど、かけあいをしていく中でヘアミルクは内部から補修していく特徴を持っていて、むしろ12/JU-NIの「本気で髪を良くする」っていうコンセプトに合っているんじゃないかとなり、商品化されていったね。
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ヘアミルクについてはとみーさんからもお話をお伺いしていて、とみーさんも「しのちゃんがめちゃくちゃ推してくれたから商品化した」って仰っていました。
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少し話が変わるのですが、これまで色々なことを経験されて「やりたいことがない」というところから、「転職」という道を選ばれて、恐らくこれまでの経験の中で思うところがあって選択されたのかなと思います。
どういった経緯なのかお聞きしてもいいですか?
しのちゃん
きっかけになってきたのは、新入社員研修や採用活動に関わってきたことだったり、若手の社員に相談されることも多くなっていったことで、私と話して良い方向に向かってくれることも多くあって、そこの喜びはすごくあった。
そういう若手社員の「こうなっていきたい」っていう方向に導いていく立場の中ではあるけれども、一方で木村石鹸という枠を超えて、組織の目指す方向と個人の目指す方向を一致させていくというところに段々と興味を持っていった。
キャリアコンサルタントの資格を取ったんだけれども、勉強をしていく中で組織と個人の間に入って会社の売り上げ・利益を上げていけるし、個人もキャリアアップできるWin-Winの仕組みを知って「めっちゃいいやん!」って思って。
ただ、そのためにはまず個人がどんなキャリアを描きたいかとか、どんな想いを持っているかとか、キャリアだけじゃない金銭面とか家族とか、色んなものが重なってキャリアビジョンって生まれてくるから、そこの相談の経験をもっと自分は積んでいかないといけないなって思って。
そこが足りてないとアドバイスをするっていうのもできないなと思ったっていうのがあって、転職を考え始めた。
今の自分では木村石鹸にそういうことが必要だと思っていても、「自分がそれをできます」っていうためには実績も必要かなって感じて転職するって決意したね。
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私も、しのちゃんさんに相談とかさせてもらうことも沢山あったんですけど、社員という立場であれば「木村石鹸の中でどうすればキャリアビジョンに近い仕事ができるか」ということしか提示できないけど、「もう少し広い視点でその人にとってより良い選択肢を提示する」っていうところに興味を持たれたのかなと思いました。
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6年間働いて、組織活性化チームという立場でも活躍されたしのちゃんさんの視点で、木村石鹸の伸びしろというか、どうなってほしいなっていうのはありますか?
しのちゃん
私が興味があるからっていうのもあるけど、木村石鹸の中でどういう風に働いて成長していくかというところを、個人だけに任せる形だと難しいなっていうのは感じていて、キャリアについて考える時間がなかったら、ただ単に毎日働いてるだけっていう風になると思う。
8時間って、私にとってはすごい長い時間だと思うから。
例えば働き方として、充実感を持ちながらも家庭とのバランスを保ったりとか、自分がバリバリやっていきたいならそのバリバリを会社としてサポートしてあげられる環境があると、個人もよりやりがいをもって働けるし、やりがいをもって働いてる人が多くなると、会社の売り上げにも絶対反映されるから、ここはもっとより良くしていけるんじゃないかなと思います。
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しのちゃんさんが言うと、重みがありますね。
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もうそろそろ、終盤の質問なんですけど・・・
そんなしのちゃんさんにとって「木村石鹸」ってどんな存在ですか?
しのちゃん
みんなめっちゃやさしいんよ。
家族って言ったら大げさだけど、無かったら寂しいと思えるくらい自分を出せるような場所かな。
私にとっては一社目が木村石鹸で良かったって思えるくらい、社会人としての経験とか、マインドとか、外しちゃいけないところは外さずに教えてくれた。
「仕事だけが人生じゃないんだよ」ってことも、私は木村石鹸じゃなかったら仕事!仕事!ってなってたかもしれなかったけど、木村石鹸やからこそバランスが保ててたんやと思う。
人間として大事なところを外さずに、個人としてのキャリアも築けたのが木村石鹸だったから、7年前の自分に「木村石鹸を選んで間違いじゃなかったよ」って言えるくらい大切な場所。
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そう思える場所と言っていただけてよかったです。
ここまでお話し聞かせてくださってありがとうございました。
しのちゃんさんの新たな挑戦を木村石鹸のみんなで応援するとともに、しのちゃんさんの想いも背負って退職されてからも「木村石鹸っていい会社だな」と思ってもらえるようにこれからも続けていきたいです。
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最後の質問なのですが、好きなおにぎりの具材は何ですか?
しのちゃん
明太子です!!
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ありがとうございました!!(色んな意味で)