SOMALI
四角いだけが、石けんではありません。
こんにちは、新米チャンです。わたしが働く「木村石鹸」は社名に「石鹸」と入っているのですが、実はみなさんが想像されるあの四角い硬いかたまりの石けんは作っていません…。
こんにちは、新米チャンです。
わたしが働く「木村石鹸」は社名に「石鹸」と入っているのですが、実はみなさんが想像されるあの四角い硬いかたまりの石けんは作っていません…。
しかくい、固形のせっけんはつくってないのです。
では、一体石けんとは何者なのか…。入社前に東京で面接した時も、
副社長
「石けんと言っても、想像されているような固形の四角いものはなくて」
新米
「はあ…」
副社長
「こういう液体のとか、粉末のものを作ってるんですよ」
新米
「(よくわからないけど)かわいい!」
副社長
「これが釜焚きの写真なんですけど」
新米
「うわ〜これが炊き上がるとこの製品になるんですね!」
副社長
「いや、これは石けんの元で」
新米
「???」
木村石鹸に入社してからも、なんとなく分かったようで、ハッキリしなかったこの問題。特に外部のかたに説明するときもとっても不便だったので、先日まとめてみました。
界面活性剤
これを見てもらえれば分かるのですが、石けんも界面活性剤です。
界面活性剤自体は、本来混ざりあわない水と油を混ざるようにする作用のことでその力を利用して汚れを落とします。
お掃除用品の製品の裏を見てもらえれば分かるのですが、「合成洗剤」と「石けん」の2つがあり、(それから洗浄剤と研磨剤もあるのですが)そのどちらも界面活性剤です。
一般的に界面活性剤は悪いという認識の方が多いですが、これは高度成長期に起こった河川などの汚染問題が原因。
石けんと合成洗剤
合成洗剤はその名前の通り、「人工的に」この界面活性作用を起こす成分をつくりだしたもので、技術的には歴史が浅く、当時は環境にも良いものではありませんでした。現在では合成の界面活性剤も当時と比べて環境負荷が少なくなってはいるそうです。
一方、石けんの歴史は古く、紀元前までさかのぼります。
羊を丸焼きするときにしたたり落ちる油が灰の上におち、混ざり合って石けんができ、なんだか理由は分からないけど汚れがよく落ちるということに気付いた誰かがいた訳です。
それから合成洗剤が生まれるまで人類はずっと石けんを使ってきました。
つまり石けんは、原料が人工的に作り出されたものではない。とい意味です。
困っている人に届いてほしい
一般的な石けん洗剤のうたい文句は「合成洗剤は悪い、石けんは身体・環境に良い」です。
さきほども述べたように、合成洗剤が悪いとも一概には言えず、わたしたちはSOMALIではそのようなマイナス方向のブランド作りはしたくありません。
やはり、お皿の油汚れや衣類のしつこいドロ汚れなどには合成洗剤の方が強く、石けんは負けてしまいます。
一長一短です。
石けんのよさは特に肌の弱い方やアトピーなどに悩まれている方には違いが敏感に分かるそうです。使ってもらって、違いがわかる。本当に困っている人たちに使ってもらいたい。
そんな思いで石けんを90年つくってきた老舗の威信をかけて、石けんだけど合成にも負けない性能をめざしたのがSOMALIです。
原料の説明がすごい
SOMALIのブランドホームページは、テキストの量がものすごく、初めて見た時は(;´゜д゜)エエーと思いました笑。
これも、本当に肌の弱い人やアトピーに悩んでいる人にとっては重要な情報だから。とくに各製品ページには使用されている原料がひとつひとつ詳細に説明されています。
SOMALIがうたっている「ほんとうにいい」を、つつみ隠さず開示しているので、興味のある方はぜひ一度のぞいてみてください。