くらしの豆知識
新しい石鹸作りプロジェクト(1)〜加熱タンクを石鹸釜に改造する
昨年より変わった油で石鹸を作ろうと同じ部署の仲間たちが石鹸の開発に取り組んできた結果、ビーカーでは作れそうなものが出来てきたのでビーカーより大きなスケールで試作したいという声が挙がってきました。しかし、工場には丁度いい大きさの石鹸釜が無くどうしようかと悩んでいたわけですが…
昨年より変わった油で石鹸を作ろうと同じ部署の仲間たちが石鹸の開発に取り組んできた結果、ビーカーでは作れそうなものが出来てきたのでビーカーより大きなスケールで試作したいという声が挙がってきました。
しかし、工場には丁度いい大きさの石鹸釜が無くどうしようかと悩んでいたわけですが、製造部で長い期間働いていた私は、工場の片隅に今は使っていない加熱釜があること思い出し改造して小スケールの石鹸釜にすることを仲間たちに提案しました。
下の写真がその古い加熱釜です。錆がすごいのでどうしましょ(-_-;)
古びた加熱釜
タンクの中の写真を撮り忘れていましたが、中も同じように錆が酷かったんです。
まずタンクの中の錆は薬品を使って落しました。言い忘れてましたが、私は金属用の洗剤開発の担当なのでこういう時に(だけ?)役に立つんです。
どうですか?綺麗に錆が落ちてるでしょうヽ(^。^)ノ
写真に写っている渦巻のパイプが蒸気で加熱するためのコイルと言われるものです。
渦巻のパイプが蒸気で加熱するためのコイル
石鹸釜は加熱する時に上の写真のコイルを使って加熱する方法(蒸気と石鹸液が接しない間接加熱法)と、石鹸液に蒸気を吹き込んで加熱する2種類の方法(直接加熱法)があるんです。
直接蒸気を吹き込んで加熱する方法は水から蒸気にするために使用した熱エネルギーを全て石鹸液に与えることが出来るのでエコな加熱方法なんです ( ..)φメモメモ
この加熱釜には直接蒸気を吹き込めるパイプが付いていなかったので取りつけました。このパイプは自分でカットしてネジを切り込み組み立てました。私、昔は機械&電気系統の修理の仕事をしていたのでこういうことは得意なんですよ(なんで洗剤の開発なんぞやってるんでしょう?)。
改造を終えた石鹸釜
下の写真が改造を終えた石鹸釜です。
直接加熱と間接加熱が出来るようになりました!(^^)!
タンクの外側の錆は電動工具(グラインダー)を使ってゴシゴシ落しました。
次回はこの石鹸釜を使って実際にヤシ油から液体せっけんを作ります。
また読んで下さいね(^^)/~~~