くらしの豆知識
酵素パワーとか酵素ジュースってなんなん? 〜酵素についてのあれこれ その1〜
酵素といえば、以前、「もやしもん」という、菌が目で見えるという大学生が主人公の漫画を読んでいて、それで、納豆や酒類などの発酵食品に酵素がかかわっていることをなんとなく知っていました。
こんにちは、木村石鹸でインターンをしている、ちんまいクンことウラサキです!
インターンも二か月が経過して、だいぶ仕事も慣れてきました。
最近では社長の就任式パーティがあったり、
以前もブログで取り上げた大人インターンがあったり、
http://www.kimurasoap.co.jp/blog/management/chinmai3
社内外を問わず、色々な方とじっくりお話しできる機会があった一か月でした。
もちろん、近大のプロジェクトの方も進んでおりますのでお楽しみに!
プロダクトの試作品として、学生さんが手作りで絵本をつくってくださいました!
酵素ってなんなん?
最近は様々なお掃除についての知識を勉強しております。その一つに酵素があります。
酵素といえば、以前、「もやしもん」という、菌が目で見えるという大学生が主人公の漫画を読んでいて、それで、納豆や酒類などの発酵食品に酵素がかかわっていることをなんとなく知っていました。
あとは、近頃酵素ジュースとか酵素サプリとかでよく目にします。
なので、
ちんまいクン
「なんかよく知らないけど、酵素って健康にいいんだなー」
と、なにも考えずに思っておりました。
でも。
そもそも酵素ってなんでしょう?どういった働きを持っているんでしょうか?酵素とはなんぞや?ということで簡単にまとめてみました。
酵素=車のエンジン
酵素には大きく分けて二種類があり、それぞれ消化酵素と代謝酵素と呼ばれるものです。
消化酵素は文字通り、食べたものを体に吸収しやすいように物を細かくするための物体です。中学校の時アミラーゼとかリパーゼって習いましたよね?あれは全部消化酵素です。
消化されたものは最終的にはエネルギーとなります。
そして、消化酵素で得られたエネルギーを使うのは代謝酵素です。エネルギーをつかって、心臓を動かしたり、新陳代謝をしたり、脳を働かせたりします。
酵素というのは、一言でいうと車のエンジンのようなものではないかと思います。
エンジンがない車にガソリンというエネルギー源(食べ物)だけいれても車は動きません。エンジンがガソリンを消化し、エネルギーに変えて、初めてタイヤが動くわけです。
酵素はあらゆる生命活動に不可欠な存在なんですね。
酵素と健康の関係
ちなみに、この二種類の酵素は同じ成分から作られています。つまり、片方の酵素を大量生産・消費してしまうと、もう片方の酵素も必然的に作られなくなります。
風邪をひいたときに消化しやすいものを摂取するのが良いとされているのはこのためです。
風邪をひいたとき、身体はウイルスと闘うために大量の代謝酵素を消費します。
その分消化酵素はつくられなくなり、消化力がなくなるので、消化しやすいもので補わなければなりません。
逆に言えば、消化に悪いものを食べまくったり、暴飲暴食すると代謝酵素が生産されなくなるので、新陳代謝が悪くなって、肌が荒れたり病気になりやすくなります。
これが、酵素が健康に関係するところなんですね。
酵素の生産能力は限られていて、それも年をとるごとに生産力はなくなっていきます。
さらに、不規則な生活習慣、喫煙、お酒の飲みすぎなどの一般的に体に不健康といわれるようなことをしていると、体内の酵素がどんどん減っていきます。
それを改善するためには、
- 生活習慣を改善して酵素を節約する
- 外部から酵素をとりいれる
の二つがあります。
後者はまさに酵素ジュースのことです。
もともと、酵素は生野菜とか生肉にも多く含まれているんです。(酵素は50°くらいで失活するので生で摂取する必要があります)
それを、野菜などを原料に、なんやかんやして飲めるようにしたのが酵素ジュースです。
ちなみによく酢豚と一緒にパイナップルが入ってますよね?
あれはパイナップルに含まれるタンパク質を分解する酵素が豚肉を分解してお肉を柔らかくする効果があり、体内に入ってからも消化を助けるためにいれているらしいです。
ただ、酵素は高温で失活するので調理後に入れないとあんまり意味がないんだとか。
まあ、酵素で体を助ける働きがあったとしても、個人的に酢豚にパイナップルをいれるのはやめてほしいです...
少し話が逸れましたが、酵素ジュースは果たして効果があるんでしょうか?
酵素ジュースは胡散臭いと思ったそこのあなた、あながち間違いではないかもしれません。
というのも、外部から取り入れる酵素の効果というのも諸説あり、効果があるという説もあれば、代謝酵素はとりいれても体に届くまでに失活するから効果なしという説もあるからです。
まだ研究段階であるので、やはり確実に酵素を確保したければ健康的な生活をして酵素を体に保つことから始めた方がよさそうです。
洗剤としての酵素
酵素の”分解する”という能力は洗剤にも応用されています。最近よく耳にする「酵素パワー」というのはこうした酵素の汚れを落とす効力を謳っているものです。
酵素洗剤については製品企画部の濱岸さんにいろいろと聞いてみました。
ちんまいクン
「ごめんくださーい、かくかくしかじかで酵素を使った洗剤についてお尋ねしたいんですが...」
濱岸さん
「いいですよー。酵素洗剤は木村石鹸でもいくつかだしてるよ。」
ちんまいクン
「え、そうなんですか?」
濱岸さん
「例えば、浴槽のパイプクリーナーとか。酵素系洗剤は日本ではあまり知られてないけど、すごく環境にやさしいからヨーロッパとかでは主流になってきてるよ。」
ちんまいクン
「洗浄力はどうなんでしょう...?」
濱岸さん
「ぶっちゃけると、合成洗剤よりかは洗浄力は低いね笑 分解するのにも時間がかかるし。ただ、従来の合成洗剤に比べて排水溝の臭いがしなくなったていう声もあるし、使い分けが大事だと思うよ。」
ちんまいクン
「ありがとうございます!」
個人的な見解ですが、酵素洗剤というのは”究極のエコ洗剤”だと思います。
酵素というのは体内にも含まれているし、野菜や果物などの食べ物にも含まれている。さすがに粘膜とかに触れるとアウトですが、石鹸のように人工的な素材を含まないので環境への安全性は高いようです。
濱岸さんからいろいろと酵素についての話を聞いているうちに、ある実験を思いつきましたので、別記事でまとめております。アクアリウムをやっている方、必見です。
それでは。