
環境・地域への取り組み
B Corp™︎ 認証を取得しましたー!
先日、木村石鹸は、B Corp 認証を取得しました。
皆さん、B Corpをご存じでしょうか。
まだまだ日本では知っている人も少なく、まだ取得企業は60社程度。決してメジャーとは言えない認証です。でも、世界では1万社近くが取得しており、世界的には人気もあり、注目もされている認証です。
B Corpについて生成AIに尋ねてみると、こんな回答が返ってきました。
Bコープの「B」は、Benefit for all(全ての存在に利益をもたらすベネフィット、利益)の頭文字です。 |
B Corp認証とは、簡単に言ってしまえば「良い会社」を認証する制度です。
僕がB Corpのことを知ったのは随分前で、多分、その頃は日本の会社で認証取得していたのはほんとに数社とか、そのレベルだったのではないかなと思います。パタゴニア社のことを調べていた時に知って、直観的にいい認証だなと思ったのを覚えています。
世の中にはさまざまな認証や規格があります。有名なところではISO認証などでしょうか。認証によって、その会社や事業のレベルを第三者に評価してもらいお墨付きを頂く。認証を取得することで、社内の仕組みやルール、オペレーションを整理していって、品質を上げていく。認証や規格には色々な効果や目的があるかと思います。
木村石鹸こそB Corpに相応しい企業なんじゃないの?
B Corp が面白いのは、「良い会社」を増やすことで、社会がより良くなる、という信念の元に、その認証制度が作られていることです。
B Corpが定める「良い会社」とは、自社の成長や利益だけではなく、「従業員」「顧客」「地域社会」「環境」など、会社や事業を取り巻く、様々なステークホルダーや関係に対しても責任を果たしていく企業です。
この認証を知った時、木村石鹸みたいな会社こそ、この認証を取るべき企業なんじゃないかと思ったんですね。僕が知る限り、木村石鹸はその100年の歴史において、ほんとに誠実に経営、事業を行ってきました。「ワークライフバランス」のような言葉がない頃から、社員の生活が、仕事によって犠牲になってはならない、良い生活や家庭が、良い仕事の基盤だと考えて、残業がほぼない仕事を実現してきました。
取得したいなという気持ちはあったものの、当時は、英語の情報しかなく、認証取得のプロセスも全て英語。英語が扱える人間が社内にほぼいなかった木村石鹸では、なかなか第一歩を踏み出すことは出来ませんでした。
なので、B Corpのハンドブックの日本語訳が発売された時は、すぐに全マネジャーに読むようにお願いしました。この本をしっかり読めば、B Corp取得への取り組みもスタートできるんではないか。そんな期待もあってです。
しかし、ハンドブックを読んだマネジャーからは、むしろ「難しい」「日本のカルチャーとはかなり違う」というネガティブな反応の方が大きかったと思います。
B Corp取得プロセスの大変さ
B Corp取得に向けての本格的な取り組みを始めたのは、2024年9月下旬ぐらいだったと思います。英語ができて、プロマネができて、且つ会社やビジネス、組織などへの理解もあるメンバーがジョインしてくれたので、そのメンバーにB Corp取得のプロジェクトをお願いすることにしたのです。
B Corpは、まずBインパクトアセスメントというツールで自己診断、評価をするところから始まります。アセスメントは「ガバナンス」「従業員」「地域社会」「環境」「顧客」の5つの分野が用意が用意されていて、トータルで200問以上の設問に答え、点数を付けていきます。この点数が80点を超えると、申請を行うことが出来ます。
なので、まず、このアセスメントに回答していくことが第一歩なのですが、このアセスメントも英語です。そしてそれぞれの設問は、単に翻訳しただけでは理解することが難しい、結構、抽象的なものもあるし、かなりアメリカの文化や風土に根付いたものもあったりして、どう回答したらいいか、かなり悩むのです。
これを自社メンバーだけで対応するのは、かなり難しいということで、今回は、B Corp取得支援の岡さんにコンサルティングに入って頂き、アセスメントの項目が何を意味しているのか、木村石鹸でのこういう取り組みは、この設問に該当しているのか、要件は満たしているか。そんなことを1つ1つ確認しながら進めていくことにしたのです。
今回、僕らは岡さんに入って頂いて、本当に良かったとめちゃくちゃ感謝しています。
僕らだけでアセスメントをやっていても、絶対に80点を越えられなかったと思うし、そもそも途中で嫌になって投げ出していたんじゃないかと思います。
今回、僕らはB Corpを取得を目指すに当たって、認証取得を目的として、取得のためだけにルールを作ったり、制度を用意したり、ドキュメントを整備したり、そういうことは止めようと言ってました。
仮に、もし新しいルールを作ったり、オペレーションを用意するにしても、B Corp取得の為というよりも、今後も木村石鹸として、「良い会社」を目指す上では「必要」「大事」、そう思えるものだけを作ろう。B Corpはそのきっかけとして活用する。そんなポリシーを掲げてプロジェクトをスタートしました。それも良かったと思います。
結局、最終的には89点ぐらいまで達したので、2025年2月末に申請を行いました。
その後、申請内容についての確認、エビデンス提出など、やりとりが何度か発生し、そこが終わって、レビューワーの方とのオンラインでの面談。それを経て、無事、B Corp企業として認められ、認証を受けることができました。89点で申請しましたが、認識違いなども含めて、いくつかの項目で減点もあり、最終は84.1点でのクリアでした。
実は、知り合いの会社でも申請している会社さんは何社さんか知っていて、僕らより全然先に申請を行っている会社さんもあったのですが、申請内容のやり取りでかなり手間取ったり、再申請になったり、なかなか前に進まない状況を聞いていました。
僕らも手こずるんじゃないかなと懸念していたのですが、驚くほどスムーズに進んだと思います。提出したドキュメントがよく出来ていたこともあるでしょうし、100年の歴史において、「ちゃんと」やってきたことが沢山あったことも良かったのだと思います。
例えば、木村石鹸は「従業員」「環境」の分野で高い評価を得ました。
特に「従業員」では期日前投票制度や書籍購入応援制度、自己申告型給与制度など、「環境」に関しては食品工場から回収した油を使用して洗剤を作っていることなどを企業姿勢として評価していただきました。
このプロジェクトを通じて、今まで木村石鹸が実際にやってきたこと、やってることの掘り返しや整理、位置付けの確認などもできたりもしましたし。自分たちに足りてない視点や考え方も学べました。
B Corp認証は取得しましたが、やっぱり僕らはもっともっと「いい会社」にならないとなぁと思ってます。B Corpが全てではないにせよ、アセスメント点数でもまだ84.1点。世界には100点を超える企業も沢山あります。今後はもっと点数が取れるようにもなりたいです。
また、勿論ですが、B Corpに定義されていないことでも、普通に「ちゃんと良いこと」をして、もっともっと「良い会社」にしていきたい。そう強く思っています。
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