くらしの豆知識
金属の洗浄のお話(その4)
家の排水口のストレーナーは銅製で、最初に購入した時はピカピカだったのに…
家の排水口のストレーナー(水切りカゴ)は銅製で、最初に購入した時はピカピカだったのに先日のぞいて見ると・・・。どす茶色い((+_+))これではいかんとピカピカに戻すことにしました。
いつもはこの上にカバーが付いてます
1.ピカピカ作戦スタート
これではいかんと会社で洗剤を作って家に持ち帰り元のピカピカに戻すことにしました。
この洗剤は以前に私が開発した物で原料は全て食品添加物なんです(^。^)/
ただしこの洗剤は結局商品化に至らずお蔵入りになったものですけど・・・(^^;
STEP1:
早速ストレーナーを外してヌメリ汚れを台所洗剤で落して、いざピカピカ作戦スタート。
洗浄前のストレーナー
STEP2:
スポンジに洗剤を取ってストレーナーをゴシゴシ磨いていくとみるみる綺麗になっていきます。
洗浄中のストレーナー
STEP3:
綺麗になってくるとさらにムキになり徹底的に磨きあげていきました。
洗浄後のストレーナー
おまけ
綺麗になったストレーナーを元の場所にセットすると下のビフォー&アフターになりました(^^♪
(左)befor (右)after
2.「銅」と聞いて思い浮かべるもと言えば…?
これだけですと私が作った洗剤の宣伝みたいですので少しウンチク。
銅(元素記号Cu)で作られたもので一番皆さんが思い浮かべるものは10円硬貨だと思いますが、実は銅に錫(元素記号Sn)等が混じった青銅と呼ばれるもので、純粋な銅ではないんです。他にも銅に亜鉛(元素記号Zn)を混ぜた黄銅(真鍮)は、5円硬貨やトランペット等の金管楽器に使われています。
純粋に近い銅で皆さんの身近にあるものとして代表的な物は、電気コードの中にある電線やエアコンの室内機と室外機の中のアルミフィンの中を通っている配管等があります( ..)φメモメモ なぜ純粋な銅と混ぜ物の銅があるのでしょう?
純粋な銅の特徴は…
①電気抵抗が少ない(電気のロスが少ない)
→だから電線に使われる。
②熱伝導が高い(熱が伝わり易い)
→だからエアコンのアルミフィンの配管に使われる。
③柔らかい(曲げやすい)
→だから電線やエアコンのアルミフィンの配管に使われる。
逆に混ぜ物の銅の特徴は…
①固い(傷が付きにくい等)
→だから硬貨に使われる。
②腐食しにくい(変色しにくい等)
→だから金管楽器に使われる。
3.「銅」のいいところ
また銅にはある働きがあります。
銅が水に微量でも溶け出すと菌や微生物を不活性化する働きがあり、その効果を利用して先程綺麗にしたストレーナーや三角コーナーに利用されます。
排水口や三角コーナーって長く使うとヌメリが付きますよね。これは食べカス等を菌や微生物がエサにした結果、排泄物が付着したものと考えて下さい。だから、銅で作られたストレーナーや三角コーナーを使うと、菌や微生物がいなくなりヌメリが付かないと言われています。
でも、それらに使われている銅が変色すると表面から銅が溶けにくくなるのでこういった効果が弱くなると考えられます。だから、たまにはピカピカにしないとダメなんです。
結局、私の洗剤の売り込みに戻ったところで今回のお話を終わります。さようならm(__)m