
その他ブランド
セスキ炭酸ソーダを使った洗浄方法〜こびりついた油汚れを取ってみる〜
セスキ炭酸ソーダは、トロナ鉱石と呼ばれる天然鉱物に含まれている成分。そんなセスキ炭酸ソーダがお掃除にどのように役立つのでしょうか…。
セスキ炭酸ソーダとは?
あまり聞きなれない名前ですが、化学式はNa2CO3・NaHCO3・2H2Oと表されます。
化学式内のNa2CO3は炭酸ソーダ、NaHCO3は重曹を表しています。
このように2種類以上の塩が結合した化合物のものを複塩といい、ミョウバンなんかもこんな性質があります。
わかりにくいので炭酸ソーダと重曹のどちらの性質も併せ持ったものとか両者の中間的な性質をもったものというイメージを持って下さい。
その他にもセスキ炭酸ソーダはトロナ鉱石と呼ばれる天然鉱物に含まれている成分で炭酸ソーダ(ガラスの原料や食品添加物など様々な用途で使用されています。)を製造する原料になります。
セスキ炭酸ソーダで落とせる汚れ
それではどのような汚れに対して効果を発揮するのでしょうか?セスキ炭酸ソーダの液性は弱アルカリ性です。アルカリ性と反応するものは酸性ですので、酸性の汚れに対して効果を発揮します。酸性の汚れは次のようなものがあります。
- 油汚れ
- 皮脂汚れ
- タンパク質汚れ(例:血液やアカなどといった人体からの汚れ)
これらは身近な所で見られる汚れの一例です。ギトギトした汚れやニオイを嗅ぎたくないような汚れを想像されると思いますが、その中でも今回は「こびりついた油汚れ」に注目して洗浄を行ってみました。
実際に汚れを洗浄してみる
その1.洗浄液を作ります(セスキ炭酸ソーダを水に溶解します)
まずはトリガースプレーを用意して下さい。次に使用方法に従って水300mlにセスキ炭酸ソーダを3g溶かします。トリガースプレーに入れて良く振って溶かしてください。
その2.油汚れを用意します
ガスの元栓に付着している茶色の汚れが油汚れです。さわるとギトギトしています。先程の水に溶かしたセスキ炭酸ソーダ(洗浄液)を汚れにスプレーしていきます。
その3.洗浄開始
軽い汚れの場合は油が洗浄液と一緒に流れ落ちていくのですが、 結構ガンコな汚れでしたのでこのまましばらく放置します。放置させることで汚れが柔らかくなり拭き取りやすくなります。それでは少し拭き取ってみましょう。
ガスの元栓の根元部分(丸い所)をタオルで軽く拭き取った状態です。力を加えることなく拭き取れ、光沢が出ています。
これは未使用のタオルです。上の写真にあるガスの元栓の根元部分(丸い所)を拭き取ってみると・・・
こんなに汚れが取れました。一部分を拭き取っただけですが結構汚れが付着していたことがわかります。最後に汚れを全部拭き上げていきましょう。
その4.洗浄終了
完成です。最初に比べて汚れも除去されて光沢も出ました。
もっとガンコな汚れについてはセスキ炭酸ソーダの濃度を倍にして洗浄液を作り、汚れに吹きかけて30分〜60分放置した後に洗い流すと効果的です。
洗浄液につけ置きしたレポートはコチラ↓
日本一掃除しがいのある汚い家を掃除してきた【台所の油よごれをセスキ漬け編】
このようにセスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいのでスプレートリガーに入れて使用することが出来ます。天井や顔よりも高い位置の汚れにスプレーを使って使用する場合は、保護メガネを使用するかタオルに洗浄液を染み込ませて汚れを拭き取ると安全です。