木村石鹸について
木村石鹸は、大正13年創業の
石鹸メーカーです。
2024年4月で創業100年という節目を迎えました。
これもひとえに皆さまのおかげと深く感謝いたしております。
創業当時、先代がドラム缶一つを釜代りにして作りはじめた石鹸。
今では大きな専用釜を使うようにはなりましたが、「釜焚き製法」という古来からある伝統的な技法を連綿と受け継ぎ、今日も職人が釜場に一日張り付いて石鹸の出来具合を確かめています。
時代とともに商品も移り変わり、銭湯などの頑固な汚れを落とす業務用洗剤は今では家庭用のバスクリーナーになり、更に生協さまなどのOEM中心だった業務も、今は「木村石鹸」という自社の看板の元で皆さまの手にお届けできるようになりました。アイテムも洗剤類から、ボディソープやシャンプーなどの化粧品領域へ広がっています。
つくるものは変わっても、私たちが大事にしていることは変わっていません。納得の行く製品を開発して、皆さんの「くらし」や「気持ち」を楽しく、気持ち良いものにしていきたい。
これからの100年もこの思いを胸に、真面目に誠実に、ものづくり・ことづくりに向き合っていきたいと考えています。
子どもからお年寄りまで
安心して使えて
自然にもやさしく効果が高い。
そんな石鹸や洗剤を作りたい。
未来へ結ぶ私たちの想いです。
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木村石鹸のこだわり01今も職人が釜を焚く、
石鹸成分へのこだわり木村石鹸では、今もなお、職人が手作業で「釜焚き」によって石鹸の製造を行っています。
鹸化の具合は、油脂の種類、年間の気候、気温、湿度などさまざまな状況によって微妙な変化があるため、毎回同じようには製造ができません。なので、当社の職人は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をフル動員しています。アルカリの強弱は、製造中の石鹸を自らの舌で舐めて判断したりもするのです。
この製造方法は、職人の経験と勘が大きなウェイトを占めている、ある意味「非効率」なものではあります。しかし、私たちは、この製造プロセスは極めて大切なものとして考えており、こうした製造ノウハウを今後もきちんと伝えて守っていきたいと考えています。
なぜなら、こうして製造された「純石鹸」は、当社の洗剤、洗浄剤などの家庭用品だけでなく、金属関係のコンパウンドの主原料としても活用されているからです。言わば、当社の製品のDNAが、この「石鹸」と、それを昔ながらの製法で生み出せる「職人」なのです。
これからも変わらぬ価値として、受け継いで行きたいと考えています。
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木村石鹸のこだわり02アピールだけの「安心」「安全」
にならないように近年では、あらゆる分野において「安心・安全」を謳う商品が増えてきました。それだけ、環境や健康などへの意識が高まっているということでしょう。環境に配慮した商品、人体への影響を限りなく低くする商品が増えていくことは、決して悪いことではありません。しかしながら、一方で、「安心・安全」をお客さんの気を惹くための一つのマーケティング素材として利用している企業も少なくはないのではないかと思います。
石鹸や洗剤、洗浄剤の領域においても、「安心・安全」をアピールしている商品は数多く、それらの商品の多くは、「合成界面活性剤」を敵にして、天然のものや純石鹸成分であることをアピールします。
私たちの商品の多くも、自社で製造している「純石鹸」を核にしているものも多く、これらの商品では、純石鹸成分の最大の特長である安全性をウリにしています。しかしながら、私どもは一概に「合成界面活性剤」を悪とは考えていません。「純石鹸」だから全て良いとも考えていません。重要なのはバランスだと、考えています。
例えば、「純石鹸」は、確かに生分解性が高く、環境負荷が低いと言われています。しかしながら、純石鹸成分を界面活性剤として用いる場合、一般的な合成界面活性剤と比較すると、かなりの量を配合しなければなりません。いくら生分解性が高くても、合成界面活性剤の何倍もの量を使わなければいけないのであれば、それは果たして環境に対して優しいと言えるでしょうか。
合成界面活性剤の中には、生分解性の優れたものもあります。それらと比較した場合に、一概に「純石鹸」だから安全、安心だと言うのは、ある種、生活者を騙していると言えないでしょうか。洗浄力や使用量などのバランスを考えた場合に、合成界面活性剤を利用したほうが、「安心・安全」であることも、少なくはないはずです。
なので、私たちは、まずしっかりとした科学的根拠に基づいて、「安心・安全」なものを開発していきたいと思います。アピールのためだけに「安心・安全」を掲げるのではなく、生活者や環境にしっかりと配慮してバランスの取れた製品開発を行っていきたいと考えています。
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木村石鹸のこだわり03厳しい品質基準、
モノづくり私どもが販売する商品は、カタログハウス社様の「通販生活」、日本生協共同組合(生協・コープ)という極めて品質基準の厳しい場所で20年以上にわたって取扱い頂いてきました。
どちらも、自社で品質基準を持ち、利用する原料や製造工程などについても、細かなチェックを受けなければならず、そこで商品を展開することは実は、非常に難しいことなのです。実際、大小多くのメーカーがありながら、カタログハウス社、生協の両方で商品を展開できている洗剤メーカーがごくわずかなのではないでしょうか。
私たちにとっては、きちんとした品質や安全基準への配慮を評価して頂き、商品を販売して頂けるのは、大変光栄で有難いことです。
どんな商品でも十把一絡げに扱われ、テレビCMなどの広告量の多いメーカーが優先されるような売り手重視の販売手法ではなく、しっかり品質のチェックを行う、本当にいいものを目利きしてくれる販路があるからこそ、私たちもこだわりの物作りが追及できるのです。今後も、私たちの品質に信頼を寄せ、期待していただく取引先様、商品の利用者様の期待に恥じないような商品を提供し続けていきたいと考えております。
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木村石鹸のこだわり04銭湯で商品を開発
昭和40年代。この時代の銭湯や公衆浴場では、浴室のタイルを洗うのに、磨き砂を使いタワシでこすって汚れを落とすという重労働が強いられました。
あの広い浴場をタワシでこすって洗うことはたいへんつらく、とくに冬場の掃除は心身ともに疲れ果てるほどのものでした。そこで当時の代表は、汚れをきれいに落とせて、誰でも簡単に掃除ができる洗剤ができないものかと考えました。それからというもの、彼は毎晩12時を過ぎると銭湯に通い、夜中3時頃まで奥さんに叱られながら、実際に現場でお風呂洗いを体験し研究を重ねました。
そして完成したのが、現在もご愛用いただいている業務用の浴場洗浄剤です。「これで掃除が楽にできる」と、経営されているご夫婦からとても喜ばれ、大変な反響をいただきました。体もこころも癒してくれる場所、お風呂。だからこそ、いつもきれいで清潔に。そんな思いがこめられています。
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木村石鹸のこだわり05ユニークな商品を
開発する力&幸運私たちは、家庭用から業務用分野まで、様々なユニークな商品を開発してきました。そして、それらの商品に一貫しているのは「利便性」と「安心・安全」です。商品を利用する生活者を第一に考え、利便性が高く、痒いところに手の届くような商品づくりを心掛けています。そして、もちろん便利なだけでなく、いかに安心して利用して頂けるか、ということにも細心の注意を払っています。
「温水洗浄便座「トイレのノズル洗浄剤」」は、日本で初めて温水式便座のノズルの汚れに注目し、その汚れを落とすための洗剤を製品化することに成功した商品です。この商品は、2006年に特許も取得しております。今でこそ、類似品はさまざまな企業から20種以上の商品が登場しておりますが、この分野のニーズを掘り起こし、商品として結晶させたのは、まさに私たちが世界で最初だったわけです。私たちは、こういうパイオニア精神に大きな誇りを持っています。
もともと、私たちのメインであった業務用洗剤分野で、銭湯のタイルなどを洗浄するための洗剤があります。銭湯などの汚れは、水の中に含まれるカルシウムやマグネシウムが原因で発生する水垢汚れや石鹸カスなどが中心であり、これらはアルカリ性の性質を持っています。そのため、汚れを落とすのには、アルカリ性を中和させる「酸性」のものが最も効果が高いということになります。実際、従来まで、銭湯などの洗浄で利用されていた業務用洗剤のほとんどは「酸性」のものでした。しかし、酸性の洗剤は、汚れには高い効果を発揮するものの、酸によってタイルの目地が痛む等の問題もありました。私たちは、これを「アルカリ性」で、酸性の洗剤と同じ以上の効果を発揮するという商品の開発に成功しました。これも、当時としては画期的なことであり、その後、この洗剤は、業務用分野では、一気に大きなシェアの獲得に貢献することになったのです。この業務用洗剤は、今もなお、全国の様々な銭湯で利用されています。この業務用で開発した商品のノウハウをベースに、家庭用の浴槽洗いに転嫁させていったのが私どものベストセラー商品である「風呂釜洗浄剤」シリーズの商品です。これは、発売から20年、累計販売本数は150万本を超え、今もなお売れ続けている当社の主力商品の一つです。
2012年秋よりは、アロマ(香料)によって、ダニやカビ対策、空間除菌などが可能となる画期的な商品をリリース。全国のドラッグストア、ホームセンター、スーパーなどでの販売を開始しました。 これも殺虫剤の成分などを一切使わず、天然由来の香料のブレンドだけで、さまざまな効果を発揮することができる世の中に存在しなかった商品です。
これからも、ユニークで便利、そして安心して利用しただける商品の生み出し続けていきたいと考えています。
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木村石鹸のこだわり06限りなく残業はゼロに近く
私たちは、仕事と家庭、プライベートとのバランスを極めて重視しています 。近年こそ、「ワークライフバランス」などという言葉で、その重要性が語られるようになってきましたが、私どもでは、何十年も前から、幸せな家庭やプライベートの基盤なしに、良い仕事はできないというポリシーから、従業員の残業を減らす試みを行ってきました。
現時点では、木村石鹸にはほとんど残業はありません。ほとんどの人は残業しないので、残業会社によくある定時に帰る人が白い眼で見られる、帰り辛いというようなこともありません。
基本、定時で帰ればいい、定時に帰るのが普通です。当たり前のことのようでいながら、昨今では、こういった会社も珍しいのではないでしょうか。
しっかり働き、プライベート、家庭生活においても、充実を図って欲しい、仕事によって家庭が犠牲になる、あるいは家庭によって仕事が犠牲になる、というようなどちらか一方を犠牲にしなければ成立しないような生活ではなく、どちらもバランスが取れて成立しなければならない、それが私たちの信念です。
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木村石鹸のこだわり07八尾税務署より
優良申告法人に認定される「優良申告法人」とは、各税務署が、5年に1度の税務調査において、経営内容が優良であり、また適正な申告が行われており、将来にわたり適正申告が期待できると認められた企業を選別認定し表敬する制度です。
この優良申告法人に認定される企業は、全法人のわずか0.5%と言われています。
木村石鹸は、この優良申告法人に1997年(平成9年)、2002年(平成14年)、2007年(平成19年)、2012年(平成24年)、2017年(平成29年)、過去5回連続で選ばれています。
この期間、世の中的には、長引くデフレ不況、円高問題、リーマンショックによる金融不安など、日本企業を取り巻く環境は、必ずしも好況とは言えず、むしろ、非常に厳しい状況であったことは言うまでもありません。そのような中でも、当社は、一貫して利益を生み出し、少しずつではありますが、確実に成長を遂げてきました。
今後も引き続き優良法人に認定され続けられるよう、確固とした財務基盤、ビジネス基盤、顧客基盤を築き、しっかりと税金を納め、日本への貢献を果たしていきたと、考えております。
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木村石鹸のこだわり08取引先様・パートナー会社様
との共存共栄を目指す私たちは、取引先様に対しても決して無茶なお願いを迫ったりしません。過剰な値引きや、立場や有利なポジションを武器にした交渉は、利益の最大化を目指すビジネスという世界では当然のことかもしれませんが、そういった過剰なビジネス競争によって、多くの企業が疲弊しています。
自社の発展には、健全な市場と競争、そして適正な利益が公平にもたらされなければなりません。でなければ、一時的にある会社が儲かっても、それを永続していくことは極めて難しいでしょう。 取引先様や、パートナー会社様に儲かって頂けなければ、私たちの繁栄もないのです。
健全な取引を行い、そして健全な利益が得られるよう、自社だけでなく、取引先様、パートナー会社様へもしっかり配慮していきたいと考えています。
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木村石鹸のこだわり09町をキレイに、
清掃活動の継続私たちは、整理整頓、清掃が行き届いていない会社は、発展していけないのではないかと考えています。石鹸や洗剤、洗浄剤といった、言わば、家や空間、気持ちをキレイにするものを製造、販売している会社として、会社自身が清潔でなければ、紺屋の白袴になってしまいます。
そこで、私たちは、自社の工場や事務所の清掃活動、整理整頓活動はもとより、地元地域への貢献という意味も込めて、毎週、班ごとに、地元公園や神社などの清掃活動を行っています。小さなことではありますが、コツコツ継続することで、まずは地元地域の人々に認められ、愛される会社になりたいという願いもこもっています。
清掃の後には、各人に会社から100円のお駄賃が支給されます。もちろん、100円を目当てに清掃をしている人はいません。ただ、会社としても、いつもより朝早くに会社に来て、営業開始時間前に、清掃活動を行ってくれた社員に対しての、気持ちとして支給しているのです。会社には、100円で購入できる自動販売機が設置されているので、それで飲料を買うなどして、清掃後の気持ちのリフレッシュなどをはかったりすることに使われたりしています。
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木村石鹸のこだわり1020年以上続いている
「親孝行強化月間」木村石鹸では、親孝行ができる社員づくり、を目標としています。今の「自分」がいるのは、両親、そして祖父母、ご先祖へと脈々と連なる歴史があるからであり、両親やご先祖への感謝の気持ちを忘れてはならないと、考えています。
こういった親孝行への気持ちを忘れないようにということで、私どもでは、毎年四月に「親孝行強化月間」という制度を持っています。
これは、親孝行の一助となるよう、社長より社員全員に一律一万円が支給される制度です。その月の前後は、その一万円を使って、普段なかなかできないちょっとした親孝行をしましょう、という気持ちが込められています。
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