ワークショップは社員教育の場としても最適!?
新人営業が講師にチャレンジ
この2月24日(日)に、『ものづくり体験CAMP in KANDAI Me RIS』というイベントで、木村石鹸もワークショップを開催させてもらいました。
実は、このワークショップの講師をつとめた社員は、最近営業に来たばかりの新人です。もともと工場勤務だったのですが、腰が悪くなり工場勤務が厳しくなったので、じゃあ営業で頑張ってみるかと異動してきたばかり。慣れない営業で四苦八苦しつつ、今回はなぜか講師役を指名されました。
このような講師の経験もなく、何回も何回もリハーサルをするものの、周りからはダメ出しされまくり。本人も全く自信がありませんでした。前日も最終の通しのリハーサルをしたものの直属の上司からも「こりゃあかんわ」と諦められるような状態だったそうです。当日も朝から発生練習をしてリハーサルをしつつ不安を残しながらの本番となりました。
いざ本番を迎えてみると…
ところが、実際のワークショップでは、そんな不安や諦めが嘘のように、説明はすごく分かりやすいし、実験も参加者や子供さんをうまく巻き込んで楽しい雰囲気を作ってくれて、手前味噌ながらかなり良い感じのワークショップに仕上っていました。昨日のリハの状態からすると周りも吃驚の出来だったそうです。
(僕はリハを見てないので、その出来がどうだったのかは知らないのだけど、聞いてみるとかなり酷かったらしいです。)
今回嬉しかったのは、ワークショップがうまくいったということもそうなのですが、何より、その講師役がきちんと役目を果たすために何度も何度も練習を重ねてくれたこと。そして、それを周りが諦めずサポートして、最終的には素晴らしいワークショップを生み出してくれたこと。そこがとても嬉しかったです。
ワークショップを行う意義
この手のワークショップは、それ自体で儲かるわけでもないですし、労力の割には直ぐに直接目に見えるような成果がもたらされるようなものでもありません。普通の営業から考えたら、そんなことに時間を取られるのは無駄だって考えても仕方のないことでしょう。
でも、当社の場合は、純粋にワークショップ参加者に満足してもらいたい、喜んでもらえるようなものを提供したいという想いから、皆、協力してリソースを投入してくれました。業務も忙しい中、ワークショップのために時間を割いて、真剣に取り組んでくれたわけです。これはほんと有り難いことです。
ワークショップやイベントを開催するのには、いくつかの目的がありますが、講師を社員がやると、これはこれですごく勉強になるなぁと今回強く感じました。そこは目的としてはあまり意識してなかったことだったのですが、これもすごく意味のあることです。
人に教えるためには、教える知識の数倍ぐらいの範囲のことを知っておく必要があります。必然的に勉強せざるを得なくなるわけです。また、イベントはライブなので、何が起きるかわかりません。対応力も磨かれます。ワークショップの組み立てや準備などでも、仕事の進め方を学ぶことができます。そして何より人前で講師をして喜んでもらえると、多分、すごく自信になります。
(まぁ、大失敗してさらに自信がなくなるというリスクもあったのかもしれないのですが・・・)
これは実践的な教育の場としてもかなり良いなぁと感じたので、これから新しく入ってくる社員にはどんどん講師をやってもらおうと思っています。また、今いる社員にも積極的に講師役をやってもらいたいなと考えています。
これ成果主義やノルマや事業部門制度なんかを敷いてると、なかなかうまくいかないんじゃないかと思う。成果に直結しないことをやってもらうことのハードルは高くなるし、自部門の成果に繋がらないことにリソースをつぎ込むのは基本無駄。そんな考え方になりがちだからだ。