コンテンツマーケティングにありがちな「頑固おやじ病」と「バブル俺俺病」
こんにちは!新米チャンです。
木村石鹸に入社してからちょうど2か月が経ったことになります。早い!
さて、今日はちょっとだけ自慢させてください。
一年前から運用している木村石鹸ブログよもやま噺の取り組みがマイナビさんのWeb Designing 11月号に取り上げられました(ぱちぱちぱち)
一応広報担当として、というか入社してからは運営を任されているので、新米チャンが取材されるという形に。
おいおい入社して2か月なのに偉そうに語ってるなと自分でも思います。すみません。
目次
伝統は武器にもなり、そして足かせにもなる。
最近副社長と話していて最も衝撃的だったのは、木村石鹸は5年前までメールが導入されていなかったそうです。
導入しようとなった時も社内から反発の声があったとのこと。
え?!えええええええええ!!!!!
未だにウソだと思っています。だって…だって…メールって…。
これはあまりに行き過ぎた話の気がしますが、副社長いわく他の社長さんなんかと話していても「インターネットは儲からんから、やらん!」となるそうです。
社歴の長い企業こそ、そういう新しいことにチャレンジしようとしたときに伝統が足かせになってしまうんですね(涙)。
インターネットというだけで苦い顔をする、ためしにかじったけど重要性を感じられずやめる。
いままで培ったノウハウや商品力があるのに、新しいところで活かさないのはとてももったいないです。
わたしが考える以上にこういう会社、多いのかもしれません。
まずは説得、そして社員を巻き込み全社でやる。
突然ですが、木村石鹸のお掃除ブログ「よもやま噺」には二大広告塔と私が勝手に呼んでいるエントリーが二つあります。
一つ目は、2015年4月投稿『過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)で洗濯槽を洗浄してみる』です。
そして二つ目は、キムラ副社長の2015年5月投稿『小さいメーカーのウェブ活用~リニューアルから1年の振り返り』
まだ50エントリー足らずの赤ちゃんブログですが、一番ソーシャルでバズりました。
普段ブログにランディングするのはオーガニックでピンポイントに情報を求めている方だと思うのですが、
きっとこの記事は同じような悩みを抱えるウェブ担当者の方や中小企業の社員の方にささったのだと思います。
そういう方たちに特に何が刺さったのかな?と考えてみました。
社員30人のちいさな石鹸会社とは思えないネットマーケの知識というギャップはもちろん。
しかし結構そういった類のエントリーはあるので、このエントリーでユニークだったのはココ。
社内の巻き込み方のところではないかと考えています。
その点、このエントリーでは、社内をどのように説得したか、インターネットに馴染みのない社員・役員でもわかるように丁寧に説明してきた様子が詳細に書かれています。
そして一年の間に複数の社員が記事を投稿してくれています。
はじめは、「ひとつ記事を書いたら記事量1,000円」の取り組みもしていたとか笑。
実際にアクセスも売り上げも伸びていることも幸いして、社内の理解は大分進んだと副社長も感じているとのことでした。
ブランドが消費者のためではなく、オラオラし始めたら終わり。
一方、こういうジレンマは大きな会社でも往々にしてあったりして。
私はこれを勝手にもはやコンテンツマーケレベルでイノベーションのジレンマ問題と名付けます。
これは、前述の話とはまったく問題の質が違います。
有名な大学をでた社員が沢山いる、社内効率化のためにテクノロジーもどんどん導入される、有名なウェブマーケの会社とも仕事をしているはず…なのに上手くいかない。
一般化しちゃいけないんですけど、自分の商品のことしか語らない、新しさも面白さも人間味もない、もう普通の人からみたら広告となんら変わらない記事やコンテンツを相当なお金をかけて作ったりしてます。
なんかもうロレックスの時計にフェラーリ乗って、オラついてるおじさんみたいな…。
おーい!バブルは20年以上も前に終わりましたよーくらいの時代錯誤感があります。
そして結果、誰にも必要とされない、読まれない。
これ、作ってる担当者が一番分かってるんですよね。あーつまんないなーって。
ひとつひとつの積み上げが、一年後大きな差になる
木村石鹸のブログがコンテンツマーケかと言われると、そんな大それたものではないです。
SEOも記事を書くときに検索ボリューム調べる程度です。
今回取り上げて頂いたWeb Designingさんの同じ特集の中でプロアクティブさんの「ニキペディア」の特集があります。
詳細は本誌を読んでいただくとして、これは感動しました!!
元々すべてのコンテンツが自社商品に紐づけられていたコンテンツだったのを一度やめて企業目線のサイトはやめようと新たにニキペディアを立ち上げた事。おそらく大企業で、ある程度投資して失敗した最初の段階でやめてしまうのがほとんどなのではないでしょうか。ここで失敗から学び、次の投資をしたのがすごい。普通やめます、大きいと。
二つ目は、コンテンツ制作をすべて社内でやっているというのです。普通外注しちゃいますよね、大きいと。
やはり同じ人がデータも見ながら、コンテンツの質をあげていくというのは必要不可欠だと思います。
誕生して1年半で、毎月50,000PV~55,000PVのアクセスを稼ぐようになりました。
絶対的に多いのか少ないのか分からないのですが、記事・ネタは他の社員からも提案をしてもらっているとはいえ、現在社内の運営はほぼわたし一人です。毎日のほとんど別の仕事をしているので、ヒューマンリソースで言うと0.1人くらいです。
それもこれも、アクセスのほとんどを過去の記事が稼いでくれているお陰です。
今月は過炭酸ナトリウムで洗濯槽をお掃除するという特集がテレビであり、公開から半年経っているにも関わらずもうすぐ4万ビューに到達する勢いです。
今月の伸びはテレビ特需みたいなものですが、これも半年前にこの記事を仕込んでいたからこその結果だと思います。
【おまけ】新米チャンのお仕事とブログの位置づけ
最近はブログを見て頂いている方が多いからか、ブログ担当、ウェブ担当、ウェブマーケ担当なのかと聞かれることが多いのですが、実際は何でも屋さんみたいな感じです。
大きくわけるとこんな感じ。
ブログは販促・PR・CRM全部にかかってくる重要なツールですが、会社のブランディング戦略や商品戦略を考えている時間の方が長いです。
ブログ運営に関していうと、もっと記事投稿の敷居を下げてもらうべく、社内のLINEグループを活用しています。
こういうときにLINEのすごさを感じます。メールが苦手な社員でも、LINEのスタンプは高校生並みに使いこなしていたりして対消費者でも対社内でもまだまだ活用できると感じています。
このブログのエントリーも読者の方と一緒に決めたり、なんなら商品を試してレポートしてもらったり、新商品の意見をもらったり、もっとインタラクティブにしていきたいというのが次の目標です。
ためしにLINE@を作ってみました。@kimurasoapで検索して、ご参加ください(゚д゚)☆彡
お掃除って、誰でもやるじゃないですか。
でも意外に知らないことも沢山あると木村石鹸に入ってしみじみ思い知らされます。
だからこそ読者に本当に有益なコンテンツになるんですよね。
これからも、もっとどうやったら広告ではなく有益な情報になるか、もっと面白くできないか、どんどん工夫していかないと。量的なコンテンツより、質的なもの。さらにはブログではなくコミュニティーみたいに、どんどん育てて行きたいです。