木村石鹸

年収半分、ワクワク2倍、失敗も成功も全部自分に返ってくるの最高(老舗石鹸会社に転職して一年やった事とその結果)

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こんにちは!マーケティング室の峰松です。

ふと気づくと、もう10月。

木村石鹸に転職してから、あっという間に一年(と2か月)が経過していました汗。

社長
来てもらっても・・・うちから与える仕事ないけど大丈夫?汗

と言われてから、

自分で出来るかなあ・・

仕事つくれるかなあ・・

と恐る恐る入社して、

ふり返ってみたら結構忙しい一年となりました。(忙しすぎるのでインターンも採用した

新ブランドがひっそり発売開始に

そして、本日10月12日(水)より、昨年より仕込んできた新ブランド&SOAPが、発売開始になりました!

テーマは、家事のシェアリング

ある調査によると、日本の男性は、世界一家事をしないんだとか。

つい先日も、インターネットでこんなキャンペーン動画が話題になっていました。

お掃除・家事分野に携わる企業として、この問題の解決に少しでも寄与できないか?
という所に着想を経て生まれました。

そのためパッケージデザインも、
男性がカッコいいと思ってもらえるようなユニセックスデザインになっています。

世界一男性が家事をしない国、日本に!

世界一男性が家事をしない国、日本に!

 何が「成功」なのか決める所から始めた

冒頭で述べた通り、元々なかった部署を新たに立ち上げて、
今まで誰もやってない役職についたので、

はて、何から始めようかと考えました。

ばっくりシン・社長から言われていたのは

社長
自社ブランドの売り上げを伸ばしたい。

ばっくりすぎるよ・・・。

そこで、最初はとにかく、この目標を因数分解して、より明確に定義することから始めました。

シン・社長を質問攻めにして、

ミネマツ
売り上げは何年でどれくらいにすれば良いんですか?
ミネマツ
最近気になっている商品、ないですか??
ミネマツ
好きな会社はありますか???
ミネマツ
この商品はどういう背景で作ったんですか?今後どうしていきたいんですか????
ミネマツ
会社とブランドの位置づけは?????名前だすの!?隠すの!?

この時期、ひたすら気になる商品や会社、面白い記事があれば
Chatworkにあげてイメージを共有するという作業もやっていました。

Chatworkの「アイディアの泉」コーナー

お互いの「いいな」を日々ここで共有

浮かんだアイディアとか意見もここで共有

浮かんだアイディアとか各商品に対する意見なども共有

最初の1-2か月はこの辺りを、ひたすら聞いて、ひとつの地図にまとめる作業をしてました。

具体的に、言葉に、絵にする作業

外部のエージェンシー向けにワークショップをやりながら

木村石鹸の方向性をより具体的にしていくなんてこともやりました。

丸一日かけてワークショップを実施

丸一日かけてワークショップを実施

もし任天堂が~Appleが家事分野で商品・サービスを作るとしたら?

もし任天堂が~Appleが家事分野で商品・サービスを作るとしたら?

なんとなくまとまってきた・・・

なんとなくまとまってきた・・・

商品以上に、会社をブランド化させる

こうした作業を繰り替えして、見えてきた最初の方向性としては
ひとつひとつの自社商品・自社ブランドの開発・ブランディングだけではなく、

「木村石鹸」自体もブランド化させるということでした。

商品が会社のブランドとなり、会社が商品のブランドに寄与する

商品が会社のブランドとなり、会社が商品のブランドに寄与する

世の中には、どこのメーカーが作っているのか、誰がつくっているのか、
戦略的に大っぴらに言わないブランドもありますが、

これから私たちが出していく商品は、
商品の性能やブランドへの愛着という理由で選ばれるのはもちろんのこと、

「木村石鹸の商品だから、買った。」とか

「木村石鹸だから、次はどんな面白い仕掛けが起こるんだろう」と、

会社自体も愛されるように育てていきたいという話になりました。

家事が楽しくなったら、素敵やん

また、商品機能だけではなく、「家事」というできればやりたくないマイナスの行為をプラスにする価値提供をするという、より具体的な目標も定まりました。

「家事」という分野においては意外にプレイヤーは少ない。差別化するために何を目指したらいいか考えた結果。

「家事」という分野においては意外にプレイヤーは少ない。差別化するために何を目指したらいいか考えた結果。

「家事」という分野においては意外にプレイヤーは少ない。差別化するために何を目指したらいいか考えた結果。

「家事」という分野においては意外にプレイヤーは少ない。差別化するために何を目指したらいいか考えた結果。

木村石鹸のような小さな会社は開発にかけれる予算も、大規模な生産設備もありません。

商品アイディアは他社に簡単にコピーされてしまうし、
価格競争力になると勝ち目はありませんが、
愛される会社は一朝一夕にはつくれません。

中小企業が生き残る道としては正攻法かなとは思います。

木村石鹸を広めるにはどうしたらいいのか

商品やブランドの開発、そしてコミュニケーションにそれを反映させるのはもちろんですが、

同時にもっと木村石鹸の知名度を広げなければならないという、短期的な目標もはっきりしました。

と、いっても急にできた部署なので、割り振られた予算はゼロ。
そもそもあったとしても、大々的に広告を打つことなど出来ません。

入社前から一年間運営されていたブログが意外にアクセスがあって、
これを活用することに決めました。

アナリティクスのデータを見て、
「お掃除やってみた系」の、いわゆるHow Toコンテンツが
アクセスを稼いでくれていて、当時すでに定番になってました。

 

そのほとんどがオーガニック流入で、
確かにアクセスは稼いでくれているけれども、
一体どれだけの人が「木村石鹸のブログ」として認識しているのかは謎でした。

まあこれは今後も何かネタがあれば続けるとして、
もっと会社自体の名前が知られるネタや、興味をひくコンテンツが必要だと思いました。

そこで立てた戦略は、自分をコンテンツにして、メディアに取り上げてもらうことでした。

アクセスや、ECサイトへの転換率は無視しました。

自分が東京の割とおっきめの会社を辞めて、
縁も所縁もない大阪の小さな石けん会社に転職してきた話は、
おそらく多くの人の興味を引くだろうという根拠のない自信はあり。
(退職エントリーとか、よくバズってるし・・・)

そういった人間に面白いと思わせた木村石鹸という会社はどんな会社なんだろう、

古い会社らしいけど、なんか変なやつが色々変なことをやっているらしい、

そんな風に自分のことや、自分がやっていることを通して

上でまとまってきた木村石鹸の新しい方向性を伝えていけると思いました。

とっかかりとしての仮説には自信がありましたが、
良くある退職エントリーを書いた後は、はて次からどうしようかなと割と未知数でした。

この一年で取材してもらったメディアをまとめてみた

結果・・・なんかものすごい色んな角度から取材された汗。
当初の想定以上でした汗。

1) 大阪の老舗石鹸屋さんの取り組み/雑誌 Web Designing(2015年11月)

最初はこのブログの取り組みが、中小企業なのにイケてる~ということで取材がありました。

2) なんとコラム連載が始まった。(2016年5月~)

そしてこの時の取材がキッカケで、その後コラムを毎号書かせてもらうことにもなり。

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One’s viewというコーナーで、Goodpatch代表の土屋さん、ローソンの白井さんと並んでコラムを書くことに。

まさかコラムなるものを自分が執筆することになるとは、予想だにしませんでした笑。

3) オウンドメディアの大変なところと、でもやっぱりやってよかったこと。/雑誌 Web Designing (2016年10月号)

しつこく本誌の企画にも参加しています笑。

4) 創業90年目の老舗石鹸メーカーにITイノベーションを起こすまで / (Tech::Campブログ)

定時に仕事終わるから、暇でプログラミング教室通ったら、ブログに載り、

5) 25歳マーケ女子がプログラミングを学ぶ真意 / 東洋経済 (2015年5月21日号)

このブログが発端となって、東洋経済のプログラミング特集にも取材されるという棚ぼた!

(ちなみに、授業料は自腹です(ノ゚⊿゚)ノ自腹ですよ、社長(ノ゚⊿゚)ノ!)

東洋経済4

「東洋経済に載った」ということで中学生の担任の先生から連絡が来たりと、今まで以上に反響がありました。

ウェブ版にも。

6) テレビCMデビュー / Wantedly TVCM

もうこの辺りからよく分からなくなってきたのですが、テレビCMにも出ることになり。

6) 女性のキャリアというテーマでのインタビュー / LizBiz

もう本業あんまり関係なくなってきた・・・。

7) 東京から大阪にやってきた人というインタビュー / 大阪お試し移住プロジェクト

なんか移住してきたことになってるし・・・。夕方からビール飲めたから、いいけど。

8) 東京から人材奪取へ 人口減の大阪府が逆襲 / 日経新聞映像

このタイトルすごくないですか笑。笑いました。

はあはあ(*´Д`)

取材されるテーマが広すぎて、人口減の大阪の逆襲!八尾の老舗石鹸屋でITイノベーションを起こしている、Wantedlyを使って縁も所縁もない大阪に転職してきた意識高い系女子という肩書に。

なんかすごい行き当たりばったりだったけど、
最初の仮説は当たって、
いくつか自分で仕掛けた物のバズが積み重なって、
次々と取材依頼が来るようになりました。

戦略が7割・運が3割

暇だったから通ったテックキャンプに通ったことが、
東洋経済の取材に繋がったりなど、
棚ぼた的な案件もありました。

しかし、一度取材につながった案件は、ただインタビューされるだけではなく、
メディア側にメリットになるように、なるようにと考えて動きました。

取材してもらった記事を広めるために、よりバズる方法を考えてやってみたり、

取材依頼が来た段階から、もっとこういう取り上げ方・ここを企画にしてもらった方が
多くの人に読んでもらえるのにと思えば、企画自体に茶々いれることもありました。
(自分が企画者だったら、本当に迷惑な取材対象だと思うw)

でも、インタビューした人が

「色々取材したけど、木村石鹸だけ数字がいいな」とか

「ここの会社に相談すれば、ほかにもネタが出てくるな」と思ってくれるように

一個一個次のチャンスに繋がれ~~と念を送った結果です。

一年経ってみて所感

年収は半分になりましたけど涙、
目先のお金より、時間と経験に投資して
自分をパワーアップさせる方が大事だと思って生きてるので、

そういう意味では、会社からものすごいチャンスをもらって
何度もバッド振らせてもらっているなと思います。

なにより失敗も、成功も、全部自分に返ってきて、
働いてるなぁ~という実感がすごく良いです。

東京にいたときは、

ミネマツ
ちょっと、待ってw社会人、エグすぎるwこれあと何十年もやるとか無理ゲーも良いとこノ´Д`)ノ

と思てましたが、今気づいたら1年経ってて震えます。

あと、大阪がめっちゃ好きです。
東京戻っていいよ、って言われても、かなり躊躇するくらいです。

なんで大阪人気ないんだろう・・・不思議・・・。

&SOAPのお買い求めはコチラ

最後に離脱せずにココまで辿りついて頂いた勇者にだけ、
特別な情報をお知らせします笑。

ポップアップストア

現在、東京・明治神宮前のniko and TOKYOさんにてポップアップショップ展開もしています。

木村石鹸の商品以外にも、
全国から様々なMADE IN JAPANブランドが集まっていて、面白い企画になっています~

niko and tokyo

ヒバのブランドが素敵でした。

SOMALIに加えて、&SOAPの展開も始まりました~

niko and TOKYOで初お披露目

SOMALIと一緒に並べてもらっています(10月末まで)

ウェブストア

そして本日から、Webでもお買い求め頂けるようになりましたよ!

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まだまだ生まれたての&SOAPを宜しくお願いします!

東京から大阪・八尾の木村石鹸にマーケティングやりにきました。
人生のモットーは迷ったらドラマチックな方を選ぶです。

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コメント

  1. […] 峰松さんが、木村石鹸さんのオウンドメディア「木村石鹸 よもやま噺」に書いていた「年収半分、ワクワク2倍、失敗も成功も全部自分に返ってくるの最高(老…を読んで、おもしろい方がいるなあと思って、今回のインタビュー企画を考えたんです。 […]

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