木村石鹸

読書会(エクストリームリーディング)を開催

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幹部メンバーでの読書会を開きました。

今回の読書会で選んだ本はこちら。
老舗を再生させた十三代が どうしても伝えたい 小さな会社の生きる道

この本では、中川政七商店の中川社長が手掛けたいくつかのコンサルティングの様子が時系列でまとめられています。

コンサルティングを受けてるのは、どこも弊社と同じような中小・零細企業。かつては作れば儲かっていたけれど、ここ最近では経営的に厳しくなってきたメーカーが、中川さんの力を借りて、ビジネス再生、改革に挑む様子がかなり生々しく、ある意味、赤裸々に描かれています。

読んでると、どこかで見たことのあるような悩みや課題ばかりで、ついつい「そうそう」とか「あるある」と相槌を打ってしまいます。

業態や業種は違うにせよ、ここで取り上げられたメーカーの事例は、そのまま当社にも当てはめて考えられることが多くとても参考になります。今後の戦略を考えて行く上でも、こういった事例を知識としてメンバーで共有しておくことは意味あることなんじゃないかと思うのです。

今回の読書会では、本書で最初に紹介されている事例である「波佐見焼の自社ブランドをヒットさせたマルヒロ」のパートを取り上げました。

方法としては、幹部メンバーで一緒に読むという方法で、所謂、エクストリームリーディングと呼ばれる手法です。前職で、こういう読書会を何回か持ったことがあって、個人的にはすごく良かったので、同じ手法を使いました。

方法はとても単純で簡単です。
(といっても、これが「正しい」方法なのかどうかはよくわかっていないのですが…)

同じ場所で、集まったメンバーで同じパートを一斉に読みます。一気に沢山読むのは無理なので、10ページや15ページぐらいで区切って読みます。
全員読み終わったら、まず、読んだ箇所でわからなかった箇所、言葉などを出して、その情報の共有や確認を行う。知らない言葉などはその場で調べて把握したりします。
その後は、読んだ部分について、各人が興味深かった点、面白かった点、などを発表していきます。最初だったので、かなりの部分を僕がナビゲートして意見を引っ張り上げたり、拾い上げたりもしましたが、慣れてきたら、ただ発表していく中でも、自然にディスカッションが生まれてくるんじゃないかと思います。

この読書会の方法が良いのは、皆で同じところを読んで、すぐにその場所についての噺をするので、まず読んだ内容が全員頭に入った共通の状況から議論ができるというところです。各自が家で読んだりしてきて、集まって感想を言い合うみたいな形態だと、どうしても内容を忘れてしまってたりします。この方法なら、その場で一緒に読でるので、まず忘れるということがありません。また、読んだ内容について、すぐに自身の口で説明をしたり、人から話を聞いたりすることで、内容自体の記憶定着にも効果があるんじゃないかと思います。

さらに、面白いのは、人によって興味深かった点、面白いと感じる部分などが、少しづつ違うところや、内容の理解などもまちまちだったりする、そのギャップです。これは一人での読書ではなかなか味わうことができない体験です。人はどうしても自身の経験や知識、今置かれてる状況などから、主観的に内容を捉えていきます。言ってしまえば、すごく自分に都合の良い読み方をするのです。この読書会をやると、自身では気づかなかったところに気づけたり、そういう考え方もあるんだ、と驚いたり、色々発見を得られます。一人で読んでるより、ずっと内容に多層的な深みが広がってきます。 逆に、そういう広がりを得られないような読書会であれば、一人で読んでも変わらないので、わざわざこのような会を持つのは意味がなくなってしまいます。

なかなか幹部メンバーの時間を調整するのは大変なのですが、できれば月1回ぐらいのペースでは催していきたいと思います。

今回取読んだところで興味深かったところとしては

  • SKUは意識的に減らそうとしないと、自然に増えていってしまうといこと
  • 売上などのデータをきちんと分析視点から組立てて、出力できるように販売管理システムを活用する必要があること
  • 独自ブランドを、代理店、問屋を通さずに販売していくという計画
  • ブランド開発、商品開発のプロセス
  • 強み弱みの分析、自分たちがどうありたいか、したいこと等を整理

あたりの話から、当社でも意識しないといけないポイントがいくつもあるということを認識させられました。

大正13年創業。自社工場で釜焚き法により石鹸成分を一から製造できる国内では数少ないメーカーの1つ。安全・安心な商品を提供します。

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