SOMALI（そまり）～ネーミングはクラウドソーシングで

2015/5/7 2017/6/6 製品のこと, 製造・研究開発

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先日発売したばかりのSOMALIですが、おかげさまで色々なところから反響を頂き、早速、1件、お店でも取扱い頂いたり、幸先の良いスタートが切れました。

SOMALI 植物オイル100%の純石鹸からできた洗剤

さて、このSOMALI開発の裏話について少し書いてみます。

1 クラウドソーシングで名前募集
2 募集の概要はこんな感じ
3 数多くの案から、1つを選ぶむずかしさ
4 その後、商標登録やら
5 クラウドソーシングを使うことについて
6 もうすぐ母の日。こんなギフトセットはいかがですか？
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クラウドソーシングで名前募集

SOMALIという名前ですが、実は、これはクラウドソーシングを使って案を集めました。

最初は社内で何名かで何案かづつ出して、検討していたのですが、どうもピンとくるものがない。まだまだ案の数が足りなすぎる…　ということで、クラウドソーシングを使ってみようと思ったわけです。ネーミング案などは、ロゴなどに較べて、安価に数を集めらそうだったからです。

利用したサービスはこちらです。

日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」

このクラウドワークスで、2週間ぐらい募集してみたのですが、最終的に702件もの応募がありました。社内案と合計すると730件ぐらいのネーミング案が揃ったんですね。これは単純に凄いと思いました。

もちろんネーミングコンサルタントやその系の専門家からしてみれば、こういったネーミングの方法というのは、色々問題もあるとは思うんですが、私たちのようなあまりお金がかけられない零細メーカーにとっては、この金額でこれだけの案が上がってくるというのは、ものすごくありがたいことです。

募集の概要はこんな感じ

募集は、念のためというかクローズドでの募集にしました。商品化の前段階だったので、そのコンセプトだとか、概要とかの裏側をあまり公にしたくなかったといのが大きい理由です。クローズドだとそんなに集まらないんじゃないかと懸念してましたが、そんなことはなく、選ぶには十分な数が揃ったと思います。

仕事の詳細はこんな感じです。

募集に際しては、商品や狙ってるところや、世界観に関してなど、かなり細かく説明をつけました。

数多くの案から、1つを選ぶむずかしさ

730件もの案の中から、1つを選ぶのは、これはこれで大変です。責任重大です。
こういうのは好き嫌いもあるので、人によってかなり差がでます。

もともと、ネーミング募集の際に考えていたことは、

ベタなネーミングは避けたい（汚れおちーる的なもの）
かといって、ありがちな横文字で洗練されたカッコよさげなものにもしたくない
できれば、和や東洋的な響きがあるシンプルな名称。
語感が良く、発音しやすい
シンプルで清潔感がある
覚えやすい

というようなものでした。

また、想定のターゲット像なんかも、けっこう具体的なものがあって、そういう人がどんな言葉で、どんな容器やパッケージだったら好きだろうか、ということを想像を巡らせました。その時は、まだ容器や、展開イメージやらみたいなものも一切ない状態でしたが、なんとなくこういう世界、こういう方向というイメージはあったので、そこに気になった名前を一つ一つあてはめては、フィットしそうかと検討していきました。

外部のパートーナーさんにも相談をしたりもして、最終的に、選んだのが、この「そまり」という名前でした。

そまりは、素（材）のかたまり、という意味の造語です。　そまりのコンセプトが、石鹸ベースのシンプルな天然素材だけで作る手肌や環境に優しいハウスケアアイテムだったので、意味としてもフィットしてました。　語感から「soap（ソープ）」などが連想できたり、丸い円的なイメージから優しさを感じられたり、そのあたりもコンセプトに合っていたのです。

参考：Sroty(5/5):SOMALIってどんな意味？ | SOMALI

その後、商標登録やら

その後、「そまり」の表記を「SOMALI」としました。　「そまり」を通常のローマ字表記にすると「SOMARI」と「RI」にするのが一般的だとは思いますが、「そまり」は、あえて「LI」にしました。それほど深い意味はないのですが、「SOMARI」より、「SOMALI」の方が、まとまりすぎてない感じがして良さげに思えたのです。ロゴやパッケージなどをデザイン頂いたデザイナーさんなどとも相談して、最終的に「LI」の方を選びました。

クラウドソーシングでこの手のネーミング案を選ぶときは、必ず商標も確認してから選びましょう。　せっかく採用しても、商標が取られてて使えないというのでは勿体ないです。「そまり」は商標は大丈夫だったので、クラウドソーシングで採用決定後にすぐ申請を出しました。

クラウドソーシングを使うことについて

ネーミング募集では、うまくはまりましたが、個人的にはパッケージやロゴなどで使うのはけっこう勇気がいるなぁとは感じてます。　コンペ金額も少し高くなりますし、ロゴやパッケージなどは、ブランドや商品の世界観、コンセプトなどを十分に理解してもらい、信頼できるデザイナーさんやクリエイターと密にコミュニケーションをとって、作り上げていきたいなぁと思うからです。　概要や概略から作られたいくつもの案から、選ぶだけといのは、手軽で早いのかもしれないですが、ちょっと味気ない気がします。

という意味では、ネーミングだって同じかもしれませんが、ネーミングの場合は、今回でも応募が700件以上と、とにかく、数が集まります。必ずしも、量が質を上回るというわけではないかと思いますが、これだけの数が案として挙がってくれば、その中で光るものがなかったとしても、それはそれで参考にはなると思うのです。

募集の概要はかなり細かく書きましたが、応募案には、その概要や注意をほとんど読んでないか、無視したような案もいくつもありました。気晴らし程度に軽い気持ちで、とりあえず案だけ出して、ヒットすりゃ儲けものって感じで出してる人も少なくはないのでしょう。　しかし、当初想像してたよりは、まともな案が集まったなぁというのが正直な感想です。　今後も、ポイントポイントでは、こういったサービスはうまく活用していきたいなと考えています。