木村石鹸

木村石鹸4代目社長に就任致しました。

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こんにちは。木村です。

本日9月1日より代表取締役社長に就任しました。

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まだまだ能力的にも、知識や経験、度胸みたいな面でも、社長としての器には至らないところばかりですが、より良い会社にして社会に貢献していきたと考えてますので、皆様、今後ともお力添えよろしくお願いします。

変化に対応できたものだけが生き残れる

今朝、社員の前で、就任の挨拶をしました。

うまく要点を話できたかどうか微妙な感じなので、このブログでも書いてみます。

ダーウィンは進化論の中で、どんな生き物が生き残ったかということで、

力が強かったものや、頭がよかったものが生き残ったわけではない、変化に対応できたものが生き残ったのだ、

というようなことを言ってるそうです。

進化論

変化に対応できたものだけが生き残れる

調べてみると、これ、小泉首相が所信表明演説の中で言ってたそうですが、実際のところ、ダーウィンがこんなことを言ったかどうかも怪しく、仮に言ってたとしても、生物学的な意味では間違いで、この喩を企業活動などに当てはめてしまうのは、意味的には大きい誤謬だという人もいます。

というような紆余曲折があるにせよ、僕自身は、「変化に対応できるものが生き残れる」という言葉は、企業活動においては真理をついていると思っています。

変化は外部にある

変化というのは、基本、外部にあります。
環境の変化、競合の変化、人々のマインドの変化、技術の変化…
変化はつねに企業の「外」にあります。

会社の中には、普通は「変化」を拒む力や論理のほうが強く働いています。

仕事の仕方、商品、組織の在り方、働き方、対応方法、社内規定・ルール…
企業が活動を行っていくと、こういったものが生まれ少しづつ最適化されていきます。

せっかくそうやって培ってきた諸々のものは、できれば変えたくなわけです。
変えないほうが効率的だし、安心です。

ところがある時、企業の「外」で大きな変化が起きます。

その変化によって、今まで培ってきたこれら会社の諸々が、一気に陳腐化したり、その変化に適応できなくなったりすることがあるのです。

Figuren / Begabung

ここ近年では、たとえば、スマートフォンの普及、インターネットの普及などは、大きな社会変化です。
これによって人々の生活や意識は大きく変わりましたし、企業活動の在り方も変わりました。

では、こういった変化に対して、でも、うちはスマホもインターネットも関係ないよ、と頑なにやりとりは電話だけ、注文はFAXだけ、メールは使わないということを貫いていたら、その企業やサービスは生き残っていくことが出来るでしょうか?

電話やFAXという慣れたものだけでいい、というのは、「内」側の理由です。
「内」側の理由を優先して、外部の変化に適応していくことを拒んでいけば、そこには待ち受けてるのは、決して明るい未来ではないでしょう。

何かを変える、というのは、とてもパワーがいることです。
できることなら、慣れて効率のよいやり方や考え方でやり続けたい。そっちのほうが品質もいい、ミスも少ない、トラブルも少ない… できればそうしたいわけです。

でも、そうやって「内」の論理を優先させて、居心地の良さを守ろうとしたが故に、気付いた時には、「外」の変化に適応できなくなっていて、競争力を失ってしまい、結果その「居心地の良さ」ごと失ってしまう、となっては、本末転倒です。

自分が何屋だということに拘泥しすぎないこと

木村石鹸の事業そのものもずいぶんと変化してきてます。

創業時は、化粧石鹸がメインでしたが、「石鹸屋」ということだけに拘泥して、
それしかやっていなかったら、今の木村石鹸は存在していなかったと思います。

固形石鹸(白)

銭湯やクリーニングなどの業務用分野、金属表面処理の分野、そして一般家庭用向けの洗剤、洗浄剤と、時代にあわせて、また都度都度の「外」からの要請や要望をくみ取り、貪欲にチャレンジしてきたことが、今に繋がっています。

自分が何ものかということも、「外」が教えてくれることも多いはずです。

自分で自分が何者かを決めてしまうより、会社の「外」の声や期待、要望から、自分を捉えなおしてみる、変化に足を踏み込んでいく。

それも生き残っていくためには必要なことだと思います。

100周年に向けて

木村石鹸は、今年2016年で創立93年目を迎えました。

100年続いてる会社は、日本では26,000社だそうです。
日本の全企業数は421万社なので、100年企業はわずか0.6%ということになります。

なんとか、100年を迎えられたいと思っている反面、ただ生き延びることだけに囚われてしまうと、変化にチャレンジしていくのが恐ろしくなりかねません。

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しかし先代の社長たちも、こうした外側の変化を敏感に感じ取り、時代の変化に対応してきたからこそ木村石鹸はここまで何とかやってきたのも事実。

これからの数年のうちにも、小さな変化も含めて、社会や環境は変化し続けていくでしょう。

その中で、私たちは失敗を恐れず、そういった変化に自らを適応させていく自らを変えていけるような会社でありたい、と思います。

会長

新しいもの好き。ちょっと変わったものを生み出していきたいです。

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